阿弥陀岳山頂からの眺望 [一休み]
登山コース:美濃戸→行者小屋→中岳のコル→阿弥陀岳→中岳のコル→行者小屋→美濃戸
行者小屋から見上げる阿弥陀岳.ここから眺めるとさほど厳しそうには見えないのだが.
八ヶ岳の中で,まだ山頂に行ったことのない二つの山のうちの一つだ.今回はこの山だけを目的にしてここまでやってきた.
行者小屋のベンチはいつも賑やかだ.これから登るぞという意気込みの人と,下山してきて余韻に浸っている人とが入り混じった独特の雰囲気が立ち込めている.
稜線に出たところ(中岳のコル)から北方の眺め.横岳と硫黄岳が立派だ.眼下にはさきほどまでいた行者小屋が見える.すぐそこのように見えるが,行者小屋からここまでは1時間かかった.
行者小屋の庭には今も沢山の人がいるのが見える.
中岳のコルから見上げる阿弥陀岳.ここから見るとまさに絶壁で,武者震いと気後れが交互に襲ってくる.
いざ登り始めると夢中になってしまい,結局中岳のコルから阿弥陀岳山頂は20~30分ほどであっけなく着いてしまった.
山頂の表示はペンキが剥げて文字がかすれてしまっていた.標高2805m.これまで見てきた八ヶ岳のたくさんのピークの中では,ここの表示が一番人手が入っていないようだ.休日で快晴なのに,山頂にいた先客は2人だけ.ポピュラーなコースから外れているからだろうか.
360度,もったいないくらいの眺望なのに.
阿弥陀岳山頂からの眺めで,なんといっても最も圧感は赤岳であった.手前の中岳のピークを越えて,赤岳山頂に向かう登山道がよく見える.途中で,左から文三郎道が合流するのもよくわかる.その急な登山道を登っている人が点のように見える.きっと赤岳山頂(2899m)にはこことはくらべものにならないくらいたくさんの人がいるのだろう.
赤岳山頂から少し左に目をやると,赤岳展望荘や地蔵尾根コースが見える.2年前に通ったコースだ.
さらにその左には横岳.鋸の歯のようにも,ステゴサウルスの背びれのようにもみえる.
更にその左手には硫黄岳.山頂はなだらかだが,向こう側には爆裂火口の絶壁がある.ここから見える手前の斜面も切れ落ちている.
硫黄岳の向こうには天狗岳.西天狗と東天狗の双耳峰を結ぶ線が,南八ヶ岳と北八ヶ岳を分けるほぼ境界線のようなものだ(実際には夏沢峠が両者の境界といわれているが,夏沢峠は遠くからは見えない).
赤岳から右に目をやると権現岳が威容を現している.右肩には網笠山がなんだか遠慮がちに顔を出している.
権現岳よりさらに右に目をやると,どこからでもすぐにわかる富士見パラダイスゲレンデと入笠山が見渡せる.
そして,そのさらに右には諏訪湖も.ここから諏訪湖の花火を見たら面白そうだが…などど考えてしまう.
とにかく,これまでずっと気になっていた阿弥陀岳に今回ようやく登頂できて,満足満足.
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