甲斐駒ケ岳 [一休み]
2014年9月
1年前に挑戦したものの,風雨のために途中で登頂を断念した甲斐駒ケ岳.いつも指をくわえて眺めてばかりいた甲斐駒ケ岳.今年はまれにみる好天に恵まれ,ようやく登頂を実現できました.
登山コース:
仙流荘→(南アルプス林道バス)→北沢峠→仙水小屋(泊)→仙水峠→駒津峰→(直登コース)→甲斐駒ケ岳→(迂回コース)→駒津峰→双児山→北沢峠→(同バス)→仙流荘
登山の起点となる北沢峠まで行くのに,これまでしばしば使っていた山梨の広河原からではなく,長野県伊那市の戸台口側からのルートを使ってみました.
戸台口の仙流荘から北沢峠に向かう南アルプス林道バスからは,これまで見慣れていない鋸岳の南面をまじかに見ることができ,初体験に心躍りました.写真の中央は明日登る予定の甲斐駒ケ岳です.
初日は,仙水小屋まで行って宿泊し,翌朝早朝に小屋を出発しました.
仙水峠から駒津峰までの急斜面の登りの途中,ようやく視界が開けてきたときにみた,栗沢山とアサヨ峰です.そして中央の奥に北岳や間ノ岳も登場しました.
朝日を受けた仙丈ケ岳.くっきりと鮮やかに全貌が見えます.今,仙丈ケ岳の山頂にいたら,さぞや良い眺めだろうと思われます.以前,同じ時期に仙丈ケ岳に登ったときは,終始濃い霧の中で山頂では道標の柱しか見えず,ただ通り過ぎて帰ってきたものでした.
駒津峰からながめる中央アルプスとその向こうの御嶽山.御岳山がこの1週間後に噴火することになろうとは.
鋸岳の向こうには,北アルプスも見渡せます.
ようやく,甲斐駒ケ岳山頂に到着.北岳を始めとする南アルプスの全山が見渡せます.
山頂から眺める八ヶ岳.蓼科山から網笠山まで,八ヶ岳の全貌が見渡せました.赤岳が突出して見えます.
黒戸尾根越しに奥秩父の山々も見えます.
折り重なって見える南アルプスの山々.左から,北岳,間ノ岳,塩見岳,赤石岳,聖岳などなど.尾根と谷の襞文様がなんとも美しいです.かつて登った記憶が蘇ります.これで,光岳を除く南アルプスの主な山頂をすべて踏んだことになり,感慨ひとしおです.
早川尾根に続く鳳凰三山.その奥には富士山が顔を出しています.
山頂から南の真正面にはたおやかな仙丈ケ岳が迫っています.
少し雲がかかり始めた早川尾根の栗沢山とアサヨ峰.右奥は北岳と間ノ岳.
甲斐駒ケ岳から鋸岳方面への道標.
このような注意書きがありました.
駒津峰からながめる鋸岳.自分のような素人には足を踏み入れることのできない上級者向きの連山ですが,こうしてみるとそんなに険しそうにはみえません.
駒津峰まで下山してきて,見返した甲斐駒ケ岳山頂(左)と摩利支天(右)です.
甲斐駒ケ岳山頂を駒津峰から見上げると,やはり迫力があります.露出した花崗岩からなる白い山肌は独特です.この目の前の直登コースをよく登ったものだと,振り返ってみると我ながら感心します.
これは来た道.
これから下る道です.
わかりやすい道標で,助かります.
駒津峰から双児山へ向かう下山路は,ハイマツの生えた気持ち良い緩やかな斜面です.
駒津峰からの下山途中に北岳を見やる.これから下降すると樹林帯に突入して視界が失われることがわかっているので,名残を惜しみました.
素晴らしい山行記、山登りはほとんどしたことがありませんが、楽しさが伝わってきました。今度はどこに登られるのでしょうか、楽しみです。
by コロ健 (2014-11-09 15:17)
コロ健さん
コメント有難うございます.
あちこちに行って写真を写しているのですが,ブログはその一部だけです.足腰が元気なうちに,さらにもっと時間を使って,じっくり山に浸りたいという気持ちと,元気なうちは仕事を続けていたいという気持ちがあって,両立できない贅沢な悩みを抱えています.
by 猿 (2014-11-10 23:32)