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日向山登山 [一休み]

2013年9月撮影.

 八ヶ岳南麓や国道20号から甲斐駒ケ岳を見やると,その手前に頭の一部だけが雪をかぶったように真っ白な小さな山があります.地図やガイドブックを調べ,日向山(ひなたやま)というよく知られた山であることがわかりました.ずっと気になっていたので行ってみました.

 

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 尾白川林道の矢立石というとことにに車を止めて,登り始めて1時間と少々で山頂(標高1660m)に着きました.地味な三角点のある山頂を通り過ぎて,ちょっと行くとガンガワラというこの山のシンボルというべき花崗岩の白砂が一面に広がる頂に到達しました.北東の方角にはこのように八ヶ岳連峰が見渡せます.向こうからこちらを眺めた時に,なんだろうと不思議に思っていた白いものの正体の正にその上に立っているわけです.白砂が土で汚れて見えるところは,土汚れした雪面を見ているようでもあります.

 

 

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 徐々に目を左の方に巡らせると

 

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 北東の方角には雨乞岳と思われる山々が間近に見えます.向こうの方にもこことよく似た白い頂の部分があるようです.

 

 

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 ここには沢山のハイカーがきており,特に家族連れが多く,幼稚園児くらいの子供や背負子に背負われた赤ン坊まできていました.幼稚園児と思しき子どもたちは,景色を眺めるよりも,砂遊びに興じていました.

 

 

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 南西の方角に伸びる尾根の左には,遠くに甲斐駒ケ岳が見渡せます.

 

 

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  甲斐駒ケ岳の山頂も晴れているようです.つい先日,反対側の北沢峠から甲斐駒ヶ岳の登頂を目指したものの,雨風のために途中の駒津峰で断念してしまったときの悔しさがよみがえってきます.

 

 

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 尾根の先から山頂方向を振り返ると,白い砂と岩が独特の光景を作り出しています.

落ちている岩の破片を触ると,まだ硬くしっかりした岩の状態の花崗岩と,ぼろぼろと崩れて砂になってしまう風化した花崗岩とが混ざっています.花崗岩は御影石という石材として広く利用されているものですが,組成としては,石英や長石などの白っぽい結晶と,黒雲母などの黒っぽい結晶が固まったもので,結晶の粒子が大きく,成分によって熱膨張率が異なるために,風化しやすいのだそうです.

 

 

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 ガンガワラから下山路を見下ろすと,スキー場の斜面の上に立ったような気分になります.斜度は30度くらいでしょうか.

 

 

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 ガンガワラの斜面を降り切って,振り返ったところです.

ここからは樹林の中に突入し,急斜面を一気に下りていきます.

 

 

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 下りきったところに現れた錦滝.山頂の明るさと人々のにぎわいと比べ,ここは暗くて人が少なく,

静かなものです.

 

 

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 こちらから登り始める人もいるようです.

 

 

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 ここから林道歩きで矢立石まで戻ります.このあたりの林道は,あちこち崩落していて,とても自動車が入ってこれるような状態ではありません.歩いていても,いつ岩が崩れ落ちてくるかわからないような怖い道です.これまでいろいろな林道歩きを経験していますが,ここまれ荒れたままの林道は初めてです.

 

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 これは矢立石の登山口に戻ってきたときに写した写真です.登り始めのときに,右のクマ情報は見ていたのですが,左の通行制限のお知らせには気付かず,下山して初めて見て驚きました.自分の持っている古いガイドブックには周遊コースが紹介されているのに,山頂から往路を戻る(ピストンする)人が多く,おかしいなとは思ったのですが,これをみてその理由がわかりました.私は通行禁止のコースを歩いてきたのでした.確かに下山路は手を使わなければならないようなところがあり,幼稚園児や赤ん坊を背負った人にはちょっと危険かなとは思ったのですが….それでも,少数ながら私以外にも同じコースを歩いている人がいましたが,その人たちは私と同じようにこの看板を見なかったのか,みたけれどあえてその禁止コースを選んだのか,どちらかわかりません.いずれにしても,登山道としては普通だと思いました.むしろ錦滝と矢立石の間の林道の方が怖かったです.自然崩落には抵抗できませんから.

 

 


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